腎臓や肝臓に影響を与えないプロテインの飲み方を解説

腎臓や肝臓に影響を与えないプロテインの飲み方を解説
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どんなものでもやりすぎてしまうとマイナスに繋がるという場合がありますよね。 それは、運動や遊びだけでなく、食事やサプリなど体の健康を考えて行っていることでも有り得ます。 そして、プロテインでも。 では、そんな気軽に飲めるプロテインですが一体どんな危険に繋がるのでしょうか? また、噂では腎臓が悪くなるという話がありますが本当でしょうか? この記事では以下の4点についてご紹介します。
  • タンパク質やプロテインの過剰摂取による影響
  • デメリットになる飲み方
  • プロテインの正しい飲み方
  • プロテイン摂取で気をつけるべき人
近年のプロテインは添加物不使用のものも多いので健康を助けてくれますが、過剰摂取することで体に悪影響を及ぼしてしまう危険性があります。 しかし、気をつけて飲むことで体づくりや健康、美容の手助けにもなります。 この記事を参考にして、自信がつく理想的な体づくりをしてみてくださいね。

プロテインを飲むのは危険?腎臓が悪くなる?

プロテインを飲むことは一般的にも医療的にも悪いとされてはいません。 しかし、噂では体に影響してしまうという声も。 また、飲み続けることで腎臓が悪くなるという話も聞きます。 実際のところはどうなのでしょうか?

プロテイン(タンパク質)はどのようにして身体に吸収されるの?

プロテインとはタンパク質を多く含む食品です。 そして、料理から摂取するよりも簡単にタンパク質を摂ることができるという代物。 そのため愛用している人も多いと思います。 そんなプロテインが体内に吸収されるためには、1度タンパク質からアミノ酸に分解しなくては吸収をしてくれません。 タンパク質は胃を通ることで大まかに分解され、小腸でペプチドへ。 回腸や空腸に進み、ペプチドからアミノ酸まで分解されます。 そして、そのまま粘膜から吸収されるのです。 その後、肝臓によってアミノ酸はタンパク質に合成されていきます。

タンパク質(プロテイン)の過剰摂取で起こる前兆

タンパク質やプロテインを摂ることで体へ吸収してくれる働きがありますが、過剰摂取ではどんなことが起こるのでしょうか?

急激な体重の増加

タンパク質は生産栄養素の1つで過剰摂取してしまうと、代謝エネルギーに変換されなかったあまりの部分は体に蓄えられてしまいます。 というのも、一般的に体が必要としているタンパク質量は決まっており、それ以上は代謝エネルギーとして使うことができません。 そのため、必要以上に摂取してしまうことで余ったタンパク質が蓄えられてしまい急激な体重の増加に繋がるのです。

おならの悪臭がきつくなる

プロテインを飲むとおならが臭くなるという話を聞いたことがある人も多いと思います。 実際、プロテインの種類の中には動物性タンパク質があり、焼き肉などを食べた際に臭くなりやすくなるというもの。 しかし、動物性タンパク質自体には匂いが臭くなるという性質はなく、臭くなる原因としては「消化不良」原因の1つとされています。 プロテインは飲んだもの全てを体内に吸収できる訳ではなく、何らかの形で吸収されなかったものが消化しきれずにガスを放出、そして悪臭へと変化している可能性が高いのです。

食欲減退や疲労感

タンパク質は最終的に肝臓などでアミノ酸からタンパク質に合成されます。 その際、摂取量が多くなってしまうと肝臓だけでなく腎臓にも負担がかかってしまい倦怠感や疲労感が蓄積されてしまいます。 また、余分なタンパク質が結腸まで達した際に食物繊維が足りず、お腹の張りや腹痛、腸の不快感を覚えたりします。

浮腫が起きやすくなる

腎臓に負担がかかってしまうプロテインやタンパク質の過剰摂取は、浮腫にも繋がります。 腎臓は主に老廃物を体外に排出してくれる働きがありますよね。 そんな腎臓に負荷がかかってしまうと腎機能が悪化してしまい、排出する動きが低下してしまうのです。 そして、老廃物を排出しないことで浮腫が起こりやすくなってしまいます。

腎臓に負担をかけすぎずに飲むのが最良

腎臓に負担をかけてしまうと体が不調になったり、最悪の場合には腎機能の低下により病気になる可能性もあります。 なので、プロテインを飲む時は、タンパク質摂取量や吸収率を考えて規定量やそれ以内の量を守り腎臓に負担をかけない心がけが必要です。

腎臓や他の臓器にデメリットが多いプロテインの飲み方

タンパク質の分解の段階で関わる肝臓や腎臓などの臓器ですが、デメリットになる飲み方はどんな飲み方なのでしょうか? ここからはプロテインのデメリットになる飲み方をご紹介します。

過剰摂取

プロテインやタンパク質を摂取すると腎臓や肝臓を使い分解していきます。 腎臓では要らないものを捨てて必要なものを回収するという働きをしています。 特に、タンパク質の過剰摂取は老廃物を取り除く働きが活発になってしまい、腎臓への負担が増えてしまうのです。

寝る直前のプロテインの摂取

タンパク質は分解と吸収に時間がかかってしまいます。 それなのに腎臓や肝臓に休ませる時間を与えず、睡眠中も活動させてしまうと大きな負担になり、次回の筋トレの質にも影響を及ぼしてしまいます。 そのため、寝る直前でのプロテイン摂取は内臓だけでなく筋トレへのデメリットにも繋がってしまうのです。

栄養バランスを考慮せずに飲む

プロテインはタンパク質が多い飲み物であり、健康を考えたものの中には添加物不使用のものやビタミンなども微妙ながら摂取できるものもあります。 しかし、その他の栄養素は他のもので補う必要があります。 そのため、食事をプロテインばかりにしてしまうと栄養バランスが崩れてしまい、体の健康状態に悪影響を及ぼします。 また、プロテインはお腹に貯まりやすい飲み物なので、1日の摂取量やタイミングなどを考えながら飲まなければ過剰摂取や栄養不足に繋がります

運動していないのに運動する人が摂取する人の量を飲む

運動をしていない場合、運動している人に比べて消費カロリーや必要エネルギーは少なくなります。 しかし、それなのに必要以上に摂取してしまうと内蔵や腸内環境の悪化、体重の増加などが心配されます。 また、トレーニングには糖分も必要なため、プロテイン自体に糖分を多く使っている場合も。 そのため、運動しない場合のプロテイン摂取は、量や回数を減らすと良いでしょう。

腎臓に負担がかかりにくいプロテインの飲み方

腎臓に負担がかかりやすい飲み方がある一方でかかりにくい飲み方もあります。 では、一体どんな飲み方なのでしょうか? ここからは腎臓に負担がかかりにくい飲み方をご紹介します。

プロテインの適切な1杯量と1日の摂取限度

プロテインは適切な量を飲むことで健康にも繋がるアイテムです。 しかし、過剰摂取をしてしまうと腎臓や肝臓へ負担がかかってしまいます。 そのため、負担をかけず正しく飲むためにも1杯の量と1日の摂取量を考えて飲むのがおすすめです。

プロテインを飲むタイミング

プロテインを飲むタイミングは、どんな用途で飲んでいるかによって変わってくるものです。 しかし、タイミングを考慮するだけでも臓器への負担は減ります。

トレーニング後

トレーニング直後の30分以内は、プロテインを摂取するベストタイミング。 特に、筋肉に負荷がかかるトレーニングをした場合、筋肉を作るスピードが跳ね上がります。 なので、筋肉を作りたい人にとってトレーニング後のプロテインはとても大切。 また、トレーニングで失われた栄養の補給にもなります。

朝食時

朝食時のプロテインもメリットが多く、朝は水分や栄養などが枯れている状態です。 その状態でタンパク質を摂取することで効率的に体に役立つ栄養を採り入れることができます。 また、睡眠中には多くの成長ホルモンが分泌されており、タンパク質を利用して体の修復をしています。 そのため、朝にはタンパク質も足りない状態なのでになっているのでプロテインなどのタンパク質や栄養素を摂取することはとても大切なことなのです。

寝る1時間前

寝る1時間前も同様に、睡眠時に減ってしまうタンパク質を補い、充分に体を修復させるためです。 1時間前というタイミングで摂取することで成長ホルモン分泌のピークに合わせることができます。 また、摂取してから時間を置くことで睡眠中に腎臓を休ませることで負担を減らせますよ。

水分補給といっしょに摂取する

プロテインは、水分補給として摂取するという人も多いと思います。 しかし、腎臓への負担を軽減したいのであれば、プロテインとは別に水分を摂取する必要があります。 というのも、腎臓は1日に約150リットルの血液をろ過し、100倍に濃縮した老廃物を排出しています。 プロテインを摂取する際も同様に必要なものと不必要なものを分け、老廃物を排出。 その時に水分が多ければ多いほど毒素を外に出しやすくしてくれるのです。 そのため、水分補給と一緒にタンパク質やプロテインを摂取することで腎臓への負荷が軽減してくれます。

栄養バランスを計算して摂取する

栄養バランスを計算して摂取することは体にとってとても良いことです。 プロテインは、場合によって腎臓に大きな負担をかける可能性のある食品です。 そのため、1日の摂取量などをしっかりと計算し、プロテインだけでなく不足しがちな食べ物や摂りすぎてしまっている食べ物を計算して摂取するだけでも腎臓への負担は減ります。 健康を意識している人や病気を患っている人は特に栄養バランスなどに気をつけながら摂取しましょう。

腎臓に疾患がある人は特にプロテイン摂取に気をつけること

プロテインは、適切な量を摂ることで健康などに問題なく摂取することができます。 しかし、それは健康に問題のない人であればの話です。 腎臓に疾患がある患者は、プロテインの摂取に気をつけなければなりません。 ここからは、特に気をつけるべき腎臓疾患をご紹介します。

慢性・急性腎臓病

慢性・急性腎臓病は、腎臓の機能が低下してしまい、本来排出されるべき老廃物などが処理されにくくなってしまうという病気です。 そのため、食事内容によっては健康な人であれば問題のない食事でも、慢性・急性腎臓病患者は腎臓に負担をかけてしまうことになってしまいます。 特に、タンパク質や塩分、カリウムは気をつけなければならず、プロテインはタンパク質が多い食品なので、摂取量には必要以上に注意しながら摂取しなければなりません。

ネフローゼ症候群

ネフローゼ症候群は、血中に含まれているタンパクが腎臓の糸球体の炎症により尿中に漏れ出てしまうことで、血液内のタンパク濃度が下がってしまう疾患です。 そして、低タンパク血症となってしまうことで浮腫などが起こってしまいます。 「血液中のタンパクが低下しているのであればプロテインを沢山飲めば?」と思う人もいるかと思いますが、腎臓に負担がかかってしまうと炎症を起こしてしまう可能性が増します。 ただ、はっきりとした発症原因が分かっていないため厳密な予防はできません。 ですが、予防として腎臓に負担をかけないことが大切であり、プロテインの飲みすぎはかえって負担になってしまうので気をつけなくてはいけません。

糖尿病性腎症

糖尿病性腎症は、糖尿病により高血糖が続くことで腎臓の血管を傷つけてしまう病気です。 腎臓には細い血管が多い糸球体という部分があり、そんな糸球体に損傷が起きてしまうことで腎臓の機能が低下してしまいます。 腎臓の機能が低下していて、負荷のかかる行為はさらに症状を悪化させてしまうことになります。 また、プロテインには甘いものが多く糖分も多く含まれています。 そのため、プロテインを飲む時には成分などを確認して摂取しなければいけません。

高齢者や子供は特に摂取量に気をつけること

高齢者や子供は、必要エネルギーや摂取カロリーが少なく、タンパク質の摂取量に気をつけなければなりません。 特に高齢者は臓器機能が若い人に比べ低下しており、代謝も良いわけではないので摂取しすぎてしまうと体の不調に繋がります。 そのため、摂取量を確認しつつプロテインなどを飲むようにしましょう。

まとめ

ここまでプロテインが及ぼす腎臓への影響についてご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか? この記事のポイントは以下の点です。
  • プロテインやタンパク質の摂取のし過ぎは腎臓に負担がかかる
  • 過剰摂取は体重の増加や疲労感など体の不調に繋がる
  • 適切な量を守って飲むことで健康的な体づくりが可能
  • 腎臓病がある人は気をつける
腎臓は体になくてはならない臓器です。 プロテインを飲むことで腎臓への負担が増えてしまう可能性もあり、特に疾患を持っている人は気をつけなければなりません。 また、健康な人であっても過剰に摂取したり、寝る直前での摂取は体を壊す原因にもなり得ます プロテイン自体は、医療的に問題がないものなので適切な量を守って理想の体をつくっていきましょう。